2019年2月21日 (木)

3月のインドア・ブラバント、ガルはヴォイスと

 引退したような、してないような感じだった、ガルの長らくのセカンドホース、縁の下の力持ち的存在のヴォイス号が、来月のインドア・ブラバント(スヘルトーヘンボス)のCDI3戦に出場するそうです(今年はガルのワールドカップへの出場はなさそうですな)。

 それにつけても不審なのは、昨年末からガルの主戦・ゾニック号の姿が見えないこと。昨年12月のロンドン・オリンピアを体調不良でキャンセルしてから、1月の地元オランダはアムステルダムも欠場。このときFBで、ゾニックを検査にかけて、結果が分かり次第発表する、との記事が出たのだけど、それ以来何の音沙汰もない―申しわけ程度に写真が1回かそこら出たっきり。写真を載せるくらいだからそれほど具合が悪いことはなさそうだけど、あるいはメンタル面の問題なのかもしれないな…検査して身体的に何の異常もなかったから、発表することも特になかったかのかもしれない。
 そういえば、去年の10月にデンマークで”世界のトップ10ライダー”みたいな催しがあり、ガルはゾニックとのペアで出場―8月の世界選手権以来―したのだけれど、たしか最下位ではなかったかと思う。当時は、どうでもいいショーみたいなものだから、ガルが手を抜いたんだろうくらいに思っていたけれど、あるいはその時に、ゾニックが何かメンタリティーに問題をきたしていることがわかったのか、あるいは直接メンタル的にショックを受けるような事態があったのか…うーん、わからない。
 もしメンタル的問題なら、ガルにはアンダーカヴァー号での苦い経験があるから、小さなことでもごく慎重に対応していくことは十分考えられる。上の記事のコメントを流し読みした感じ、ゾニックの身の上を案じるようなものは今のところないみたいだから、現地においてもゾニックの身にゆゆしい大事が持ち上がっているような兆しは見受けられないのだろう。”休養”くらいにとらえられているのかな…そして、意外にヴォイスの復帰が喜ばれていたりする^^;
 ゾニックは、マネージャーのニコール・ワーナーによれば、アウトドア・シーズンでの復帰を(今のところは)目指しているもよう。とすると、5月あたりかな?

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2019年2月20日 (水)

日本人選手&きれいな馬、世界選手権へ

 ワールドカップ&オリンピックの障害馬術に、日本人選手がこんなきれいな馬で登場?

 記事によると、この馬(名前はLife is beautiful、いい名前だ)はもとスウェーデンのハーネスホース。ハーネスホースというのは、一人乗りの馬車を引く競技用の馬、もしくは競走用の馬のこと。オランダなんかでは前者の競技もなかなか盛んで、見事に前脚を高々と掲げて闊歩する馬&馬車の写真がしばしば見られるけれど、どうやらここでは、後者の競走馬のよう。
 日本じゃ競馬といえば、人が馬にまたがって走るものだけだけど(北海道のばんえい競走を除けば。これは重種の馬がソリを引くもの)、欧米では一人乗り・一頭立ての馬車競走もたいへん盛ん。この競走に出走する馬は、全力走のギャロップじゃなく、規則正しい速歩(トロット。とはいえ、すごく速い)で走るので、一般にトロッターと呼ばれている。トロッターというとフランス産のフレンチ・トロッターという馬種が有名だけど、このフレンチ・トロッターはショー・ジャンプ(障害競走)にも秀でていて、現在の馬術競技用の馬、いわゆる温血種には、その祖先として、多くのフレンチ・トロッターの血が流れている。
 で、このライフ・イズ・ビューティフル号は、スウェーデンでレース生活を送ったあと、日本へ売却され(きれいな毛色が注目されて乗馬にでもなる予定だったのかな。なお彼は去勢馬)、そこでニュージーランド人のライダーに見出され、そのビジネスパートナーだった日本人障害馬術ライダー・ヒロタ氏の、やはりライダーである奥さんの乗り馬になったというわけ。
 このペアはワールドカップ出場への日本予選を見事突破して、4月3日から開催されるワールドカップ・ファイナルに出場するのだけど、今年の開催地が、奇しくもライフ号の故郷のスウェーデンのイェーテボリ。それで、ちょっとした話題を欧州でも提供しているのですね。
 にしても、ライフ号、きれいだな…馬術競技に出て来る温血種に、こんなブチ模様はまず見られないのだけれど、しかし温血種的にはブチ模様が出ないわけではないみたいだし、ちょっと血統のどこかに別種馬が入れば、容易にこんな毛色が出るだろうとも思われる(ユーチューブとかで見たことあるし)。こんな華やかな毛色の競技馬が、もっと他にも出てきたらいいのにな〜

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2019年2月 3日 (日)

バレエ「ボルト」

 ボリショイ・バレエ「ボルト」のDVDを買って見てみました。なぜ「ボルト」を選んだかというと、

1.メルクリエフが主役(級)だから。メルクリエフのダンスをよく見てみたかった
2.チラッと動画で見てみたところ、主役(級)の女性もうまそうだったから
3.ヤーニンが出てると知ったから

 1の動機に、3が背中を押したという感じかな^^;

 まだ1回見たばかりだけど、やはり他の人とは違うな、メルクリエフ…動きが速くて、滑らかで、緩急のつけ方がうまくて、演技もよろしい。やはり主役級で、ライヴァル役にあたるサーヴィンは、あれだけ踊れれば十分過ぎるくらいだとは思うけれど、しかしツヤというか脂身というか、何かが足りない感じ…足りてなくても別に差し支えはないと思うが、まあ好みの問題で。その点は女性のヤーツェンコも同じかな?もっとも、女性は複雑な心理の表現とかがないから、それほど不足感もしないけど。

 二幕の主役級で出てくるとても小柄な小泥棒、キャストを見たら日本人の岩田さんだった…サーヴィンやメルクリエフがよほど長身なのか、それとも岩田さんが日本人男性としても小柄なほうなのか、子供みたいに見えた…役にはそのほうがはまっているのだけど。

 まあ、欲目もしくはヒイキ目も多分にあるだろうが、やっぱりメルクリエフとヤーニンには踊るとすぐ目がそちらに惹きつけられるものがある。うーん、主役級で踊ってる他のがあればほしいなあ…なお、ヤーニンは管理職の役で、デニスが失職後クダをまいている酒場でホステス?(この酒場女性や客のキャストも、オシポワがいたりしてなかなか豪華…見てる時は気づかなかったが)といちゃつきながらソロで踊っています。この場面、音楽が「明るい小川」とあちこちでダブるので、思わずアコーディオン奏者の怪しい踊りを思い出してしまう^^;

 「ボルト」自体のストーリーは、実際にバレエを見てのとネット情報とをつき混ぜていうと、だらしない工場員デニス(サーヴィン)は職場でみんなが仕事中に呑気にタバコを吸っているのを同僚ヤン(メルクリエフ)に見咎められ、その告発で工場をクビになる。その晩デニスは鬱になって酒場でクダをまいていたが、客のカバンをかっぱらって捕まった小泥棒イワシュカ(ホームレスの子供、だそうだ。岩井さん)を助けてやり、その手を借りて工場の機械をこわしてやろうと思いつく。2人は工場に忍び込み、ボルトを機械に放り込んでおかしくすることに成功して喜ぶが、そこにヤンがやってくる。ヤンは機械が変になってるのに驚いてそちらに向かい、その隙に、デニスはヤンが機械を壊したと工場に連絡、駆けつけた警備員?にヤンは捕まってしまう。快哉を叫ぶデニスだが、その一部始終を見ていたたまれなくなったイワシュカが、真犯人はデニスだと暴露してしまい、その結果ヤンは解放されデニスが連行されて、一見落着…というもの。

 デニスがつかまって退場した時点でストーリーが終わってしまうので、それからはヤンとイワシュカと女性ナスチャ(工場の上司だけどデニスの元カノ、しかし今はヤンといい雰囲気、ヤーツェンコ)3人がお互い慰め合うように踊ったり、イワシュカが変な夢を見たり、ガスマスクの怪しい真っ赤な男4人が踊ったり、工場員が総出で踊ったり、踊りばかりでその後の顛末がよくわからず、はなはだまとまらない結末。このバレエは、まじめにストーリーを追わず、各場面場面を楽しむのが正解でしょう。…その点では、男ペアの踊りや、2人でなく3人での踊りや、体操着・水着での踊りや、蒸気を吹くロボットや、意味不明の軍艦や、他のバレエにはあまりなさそうな見どころが満載かと。イデオロギーがうるさいのはいやだ、という意見もあるかもしれないけれど、上記の通り、まったく中途半端なストーリーなので(しかも、普通に見ていればヤンよりもデニスに親しみが涌くようにできている)、全然イデオロギーの効果が出てなくて、安心して見ることができますよ^^;

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トーティラス再登場で感じたことまとめ

 トーティラス号が4年ぶりに姿を見せ、しかもそれが故郷オランダの、かつて自身出たことのある会場のショーに、エドワード・ガルと顔を合わせて、というので、なかなか感情的になっているコメントがいろんなFBで見られますが、ここで私の感想をまとめておくと、

1.ガルはトーティラスと再会して胸中いかばかりか…と涙ぐむようなコメントもあるけれど、それはガルも涙ぐむほど懐かしかったろうし万感胸に迫るものもあったろうが、あのあとアンダーカヴァー号もいればヴォイス号もいて、それぞれ立派な成績を上げてきた。10年前に変わらぬ絆、とかいうのは、ちょっとアンダーカヴァーたちがかわいそう。

2.そういえば、マティアス・ラスもかわいそう。ほぼオリンピック出場だけが目的(金を払ったショッケモールとしてはブリード需要も見込んでたろうが)でトーティラスを手に入れたのだろうけど、たぶんそういう坊っちゃん/嬢ちゃんライダーは他にもたくさんいる。オリンピック用にとプロの馬をハイアマチュアがごっそり大金で買い込むのは、欧州のみならず米でもアジア(日本含む)でもどこでもある現象(馬7人3と言われる競技で、それだけ「良馬さえいれば自分でもメダルが取れる」と意気込むハイアマチュアが多いのだろう)…そう言うと、嘆かわしいようにも感じられるけれど、実のところ、ドレッサージュ界は、それを地盤として成立しているようなところが大いにある。オリンピックを目指すお金持ちに、高値で購入されるということをゴールとして、ブリーダーは馬を生産し、ライダーは調教をつけ、またショーで高得点を得るべく励んでいる、極言すればそう言える面がたしかに存在する。そう考えれば、ガルが磨いたトーティラスという「商品」が、オリンピック目当ての「金持ち」のものになったというのは、まったくふつうの流れに過ぎないわけ。…ラスにかぎって「ガルよりずっと下手」「トーティラスをオランダに返せ」と非難され続けるイワレは元来ありようがないはずなのだ。

3.それもこれも、ガル&トーティラスが非常な人気者だったせいだが、ではそれはなぜかというと、「キュアがカッコよく、誰にでも楽しめた」ということに尽きる。私は門外漢だから何とも言えないが、たぶんあのキュアは、技術的にも高難度なのだろう。しかし、もしガルが、現在のワースやデュジャルダンのやっているような、やはり「高難度」のキュアを当時やっていたとしたら、トーティラスはここまで人の記憶に残る馬にはなっていまい。トーティラスのキュアはまだ無名のころ「サーカス」と嘲られたことがある由だが、ドレッサージュとサーカスとでは、どちらがよりメジャーで人気があるかは言うまでもない。…おかしいのは、ガルがトーティラスとコンビ解消後も、まったく同じ路線ですばらしいキュアをやり続けているのに、それがいっこうドレッサージュ界でふさわしい評価を受けず、その一方で、トーティラスばかりが神さまのように持ち上げられ続けていることだ。「サーカス」を小馬鹿にしながら「ドレッサージュをメジャーにしてくれたトーティラスが懐かしい」なんて、矛盾以外のなにものでもないのだけど、FEIとかはちゃんとそこをわかってるのかしらん…

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2019年2月 2日 (土)

意味不明のイエローカード

 とてもつまらないニュースだけど。

 18歳のライダーが競技後にFEIにイエローカードを切られた、というものだけれど、その理由が、英語がわからない日本人の私ならともかく、欧米人にすらよくわからない、というから恐れいったもの。

 ふつうイエローカードというものは、馬への虐待などに対して切られるべきものだが、どうやらこの場合は、ライダーが荷物をトレーラーに積み込もうとして、道路と歩道を隔てていたロープ?を切った、というだけのことらしい。もちろん、馬が道路で車なんかと接触しないよう、安全のために張られているものではあるが、競技が終わって、迎えのトレーラーが来ていて、もうすぐ馬も積み込むのだし(馬を積む時にはもちろんロープは切っていい)、まず大きな荷物を先に片付けようとして、何気なく切っただけのことだろう。不注意には違いないから(荷物より馬や人の安全を先んずるべきだから)、係員としては、荷物を入れるのを止めさせ、まず馬を先に車に入れさせて、それから安全を何と心得ておるかとその場でライダーにお灸をすえればよいだけのこと。さも鬼の首でもとったかのように、ここぞとイエローカードを切るなんて、どうかしてる…あるいは、注意した時に言い返されでもしたのかもしれないけど、それでも18歳の若者、―ほんの高校生程度だ―、に対してあまり大人げないという批判はまぬがれまい。ほぼ弱い者イジメと言ってよかろう。

 だいたいドレッサージュのイエローカードなんぞというものは、去年1年間でも3回しか切られておらず、しかも「馬への虐待」で切られたのはいちどだけ、あとの2回は「係員(FEIに属する)への不従順」の由。私も覚えているけれど、そのうちのいちどはオランダのウィッテ=ブリースに対するもの…ドイツはアーヘンの大会で、試技前に練習馬場でスタリオンのチャーマー号に騎乗中、すぐ近くで行われた表彰式の騒音におびえてチャーマーが発汗&暴れたのを、係員が「馬が異常だ」と騒ぎ立て、トレーナーらと口論になり、その結果「おまえが悪い」みたいに埒外のウィッテ=ブリースがイエローカードを切られたというもの。この申し立てをしたFEIの係員は、午前中チャーマーを曳き運動させていたトレーナー(ウィッテ=ブリースの夫)が鞭を持っているのを見て、虐待を見たかのように大騒ぎし、逆にトレーナーに笑われたというから、どうもそれを根に持っていたらしい。いや、まさか今回も同じ係員のシワザじゃあるまいな…

 ”上の好むところ、下これに習う”というけれど、お手盛りの採点をこととする審査員を養っていれば、ルールを勝手に拡大解釈して下々を圧迫する係員だって、FEIから出てきておかしくないわけだ。

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ブラック・マジック・ショー

 トーティラスとその産駒たち(とそのまた産駒たち)とによるブラック・マジック・ショー(KWPNのスタリオン・ショーの目玉)、予定より30分遅れの朝7時過ぎに始まりました。いや、直前と始まってからの10分ばかりのあいだは、ClipMyHorseの接続が切れる切れる。みんな、どっとアクセスしてたな…

 (いちばん左のジーンズのお兄さんは、なんとマティアス・ラスらしい。)
 BGMにトーティラスのかつてのキュア曲をガンガン流し、―ちなみに”Total Totilas”という名の組曲、―まずガル&トータルUS(7)、ハンスピーター&トトjr(8)が2頭でリング内で演技を披露。ここのところは、ふつうのスタリオン・ショーの動きという感じでした。アデリンデ&ガヴァナー(8)も後から参加。

 それから、観客のスタンディングオベーションに迎えられ、御大トーティラス号登場。うーん、ほんとに来場したな…毛づやはピカピカ、肉付きも立派だけど、どうも人を乗せてないとトーティラスらしくない。ほんとにトーティラスだろうな^^;しかし、ガルがなつかしそうに視線を外さず、なんだか涙ぐんでいるようにも見えたし、ほんものなんだろう(ガルは試合でトーティラスには売却後も数度会ってるけれど、御当地オランダの、昔騎乗したこともあるKWPNの会場で、近々と遠慮なく見るのは格別だったでしょうな。にしても、カメラ、ガルの顔を追い過ぎ)。

 それからタミニオ号(ジュニアの産駒)なども出てきたけど、こちらはトーティラス同様騎乗せずに曳かれるだけでした。ちょっともの足りないが、周囲のにぎやかさ的に仕方ないか。トーティラスもさすがにぶっ飛んだり立ち上がったりはしなかったけど、やはり歓声にちょっとエキサイトしてるようだった。

 エキサイトといえば、トーティラスがリングから去った後、トータルとジュニアが再び演技を見せたのだけど、トータルがリングのフェンスを蹴倒して外に飛び出しちゃった…ガル、油断してたな^^;苦笑していたが、そのまま落ち着いて外をぐるりと回り、入り口からリング内に戻りました。フェンスをまたぎ返してすぐ内に戻らなかったのは、馬のシツケのためなんでしょう。一列目にいたお客さん、間近で見えて大喜びだったろうな^^

 その後、ジュニアとぴったり並走しながら埒沿いにめぐり、トロットと伸長速歩とをそろって繰り出して見せ、ここが一番盛り上がりました。かっこよかった!これ、トラファルガー(体調不良で欠場)も加わってたらもっと迫力あったろうな…少し残念。それにしても、トータルが豪快でトーティラス似なのはわかっていたけど、ジュニアのほうも、12月に見た時よりずっと動きが力強く、豪快になってた…トータルと見間違えたくらい。いや、わずかの間に成長するものだな(ショー用に蹄鉄かなんかで調整してたかもだけど)。

 ↓顔に流星があるほうがガル&トータル、ないのがハンスピーター&ジュニア。

 トーティラスは主に曳かれて歩くだけで、速歩もほとんどなしだったから、最初は期待はずれな感じだったけど、やはり存在が雰囲気に沁みてくるのか、退場するころにはけっこうな盛り上がりでした。これを期に、あちこちのショーに出るようになるのかな、トーティラス?

 おまけ。

 批判されるとわかっていながら、なんでマティアス・ラスを来させる、ショッケモール…

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2019年1月31日 (木)

ボッティチェリ号、去勢される

 去年、デンマークのヘルグストランドのスタリオン・ステーションでのWFFS検査で、キャリア判明していたボッティチェリ号が、去勢されて渡米したと報じられました。

 

 渡米自体は、購買主がアメリカ在だからすでに決まっていた―購買されたのはhorsesnlによると去年10月の由、すでにキャリア判明済みのころ―そうだけど、去勢は初耳。まだ7歳の若さで、コンテストにも入賞歴があり、キャリア判明するまではヘルグストランドのステーションでも大いにPRしていたほどの馬ですが、やはりWFFSではブリーディングには限界があると判断したのでしょう。その点、欧州と米国とでは考え方に差がある(欧州ではキャリア同士でなければブリーディングに差し支えないというのが今のところ主流)のかも。
 また、どうも欧州の生産者は、優れたスタリオンは欧州の外に出したがらないみたいだから(たとえばトーティラス産駒のスタリオンは、北米にはほとんどいないそうな。生産界には独占禁止法みたいなのはないのか)、渡米前提の購買がきまった段階で、去勢も条件になったのかも…そもそもWFFSキャリアでなければ、渡米を許可することもなかったのかもしれない(購買主のシャーロット・ジョースト(55)、―デンマーク生まれのアメリカ人グランプリ・ライダー、―は、ボッティチェリ以外にやはりヘルグストランドからグランドギャラクシーウィン号という非常に人気のあるスタリオンを買っているけど、こちらはいったん渡米はしてもシーズンには欧州に戻る予定の由。)

(このジョースト、上記の2頭のほかにもデンマーク種の若馬チャンピオンをとったチャップリン号(父ゾニック)も購買してて、どんだけ金持ちなのか―特にグランドギャラクシーウィンはとびきり高額だったはず―と思ったけど、ちょっと調べたところ、やっぱり企業経営者(馬術関連のグッズ)だった。馬術をはじめたのが35歳で、オリンピックに出るのが夢って、―悪いとは言わないけれども、―うーん、―正直あまりガルやハンスピーターのようなプロ・ライダーの邪魔はしてほしくないな…)

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トラファルガー号、ショーに参加せず

 現開催中のオランダはスヘルトーヘンボスのKWPNスタリオン・ショー、その呼び物のひとつの”ブラック・マジック”に参加予定だったトラファルガー号が、体調不良のため不参加となりました。うーん、残念…

 ”ブラック・マジック”はトーティラス号の産駒3頭―トト・ジュニア号、トータルUS号、トラファルガー号がそろい踏みで行うはずだったショー。なお、ジュニアにはハンスピーターが、トータルにはガルが騎乗の予定です。トラファルガーにはサナヴィオ(グロックのアシスタント・ライダー。3頭はすべてグロックの所有馬)が騎乗予定だったのだけど…タミニオ号(ジュニアの産駒)に騎乗して入るかな?
 なお、これとは別に、ガヴァナー号など他のトーティラス号の産駒たちも、やはりスタリオン・ショーに出場する由です。

 これによって、ショーならびにジョンソン号(ハンスピーターのトップホース、やはりグロックの所有馬)の引退式の時間に変更がありました。日本時間で言えば、引退式が2日早朝5時半前後…みたいな雰囲気だけど、どうもわかりづらい(引退式はショー中に行われるみたいでもあるし)。クリップマイホースがプログラムの変更を反映したら、はっきりすると思います。(追記:CMHのプラグラムによるとショー、引退式ともに2日早朝6:40のよう。現地時間は1日22:40+1:00とある。+1:00って一時間のショーってこと?)

 このショーには、彼らの父であるトーティラスが姿を見せると報道されています。現オーナーのショッケモールにはドタキャンの前科があるせいか、オンラインのメディアでは最初の報道以来ほとんど後追いされていないのだけど、実現すれば、トーティラスにとっては実に8年ぶりの里帰りとなります…というか、そもそもメディアの前に姿を見せるのも、実に4年ぶりとなる。現役引退したスタリオンとしては、牧場に引っ込んで人目のなかに出てこないというのは別に珍しくもないことかもしれないけれど、ショッケモール自身のスタッド・ファームでのショーにさえ出ない―出さない―というのだから、どれほどショッケモールがトーティラスに関してピリピリしているかがわかる。それが、前例を破って公開する、それもいわばトーティラスの故郷でありショッケモールにとっては敵地であるオランダで、というのはまことに異例中の異例…メディアが扱いに慎重になるのも無理はない。実物を現地で見るまではちょっと、という感じでしょうな。

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2019年1月26日 (土)

アムステルダムでもいいかげん審判

 審判は相変わらずだったみたいですね。ガルが出ないから見てなかったけど。

 一般のファンの声なんぞ聞きやしない。

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2019年1月24日 (木)

トーティラス号、引退後はじめて公開されるかも?

 どうも最近、ドレッサージュ/ブリーディング関連のニュースが多いのだけど、こんどはこんなニュースが。

 伝説のトーティラス号が、今月末のオランダはスヘルトーヘンボスのスタリオン・ショーに出展されるというニュース…例の、グロック所有のトーティラスの息子3人組が”ブラック・マジック”ショーを披露し、またハンスピーターの相棒だったジョンソン号の引退式が行われる予定の、あのスタリオン・ショー。

 現馬主のショッケモールは、ことトーティラスに関してはおそろしく神経質になっていて、二年前にもフランスでいちどスタリオン・ショーへの参加のニュースが報じられたのだけど、「そんな覚えはない。トーティラスの価値を下げるために嫉妬深いドイツ人が流したウソだ」みたいなことを言ってドタキャンした前科がある。このときは、ソース元がショッケモールの側近のようであったし、会場にはすでにネームタグまでつけられたトーティラス用の馬房まで準備されていたし、主催者もショッケモールのビジネス相手のひとつであったらしいし、相当信憑性が高いのだけど、ショッケモールのツルの一声?で、トーティラスの参加はなくなった。…なお、このとき、ショッケモールは続けて「トーティラスが一般に公開されることはこのさき二度とない」と断言している。とすれば、なんでいまさら、トーティラスを、それも古巣のオランダで、ドイツからわざわざ運んでまで、見せようとしているのかまったく意味不明。売却でも考えているのでなければ…

 私としては、当日になるまでは真に受けられないと思うけど、これがほんとうの話なら、「なぜ」に関しては、1.トーティラスの供用数が激減している(優秀な後釜が多いから)ので宣伝のため 2.WFFSのキャリア隠し/開き直りでショッケモールの印象がひどく悪くなったのをごまかすため 3.本気でトーティラスを処分することを考えているため などが考えられます。思えばトーティラスも19歳、スタリオンとしては峠を過ぎているし、後継スタリオンもたくさんいる。経済価値から見れば、トーティラスにはもうそれほどの値うちはないと言っていい。しかも、そのくせ今だにちょっとしたことがすぐメディアに取り上げられ、ゴシップになったり悪口になったりして、ショッケモールをイライラさせることがひと通りでない。「もう用済みだし、処分したい」と思っても、おかしくはない気がする。…それでも、普通なら、これほど注目される馬はめったな所(日本とか^^;)には売れないだろうけど、ガルのスポンサーのグロック社ならどこからも非難されまいし、グロックも支払い&引取りを拒むまいと思われます。いや、ほんといずれそうなるんじゃないかな…

 オランダ誌にも。コメント数がすごい…
 コメントをチラ見したところ、報じられる前からウワサは流れていたようにも見えます。
 この記事によると、トーティラスは”ブラック・マジック”のショーに参加(騎乗されずに)するようですね。うーん、いよいよ”グロックの一員”めいてきたぞ…そう憶測を逞しくすれば、ガルが先月12月、今月1月と毎年欠かさず参加してきたオリンピア、アムステルダムの競技会をパスした(ゾニック号の不調によると言われてはいるが)のも、なにかこれと関係があるようにも感じられる…

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