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2018年5月24日 (木)

WFFS続報4

 つい先ほど、約一時間前くらい、グロックのFBで所有するスタリオンのWFFS遺伝子検査の結果が発表されました。トト・ジュニアやゾニック、ロマノフ、ジョンソンなどほとんどのスタリオンはキャリアではないと確認されましたが、大かたの予想通り、トータルUSがキャリアであることが判明しました。

 WFFS(warmbrood foal fragile syndrome、いわば温血種馬仔馬脆弱症)は、両親からひとつずつ仔馬が受け継ぐ特定の遺伝子の両方が異常だった場合に発症する病。発症すると、ほとんどの場合胎児の段階で死亡するけれど、よし産まれてきても関節・皮膚の異常なもろさにより発育不能で、出生後早々安楽死処分をとるしかない。遺伝病のひとつだから、昔からあったに相違ないけれど、最近になって大々的に騒がれ出したのは、おそらくコンテストでも数多くの産駒が賞をとった人気種牡馬エヴァーデール―今まで輩出した産駒が5000頭にのぼるという―がこの遺伝病のキャリアだと今春になって発覚したため。キャリア(ふたつのうち一つの遺伝子が異常)は遺伝子以外はまったく健全だけれど、同じキャリアの馬と交配されると、25%の確率で致死的病を仔馬にもたらし、50%の確率で仔馬をやはりキャリアにする。

 北米でWFFSの産駒を出したスタリオンが検査の結果キャリアと判明したのきっかけに、そのスタリオン・センターがすべての繋養スタリオンに検査を行ったところ、大種牡馬のエヴァーデールもキャリアだと判明し、ヨーロッパまで波紋が広がった、ということだったと思う…で、そのエヴァーデールの娘との間にWFFSの子供が産まれたというので、トータルUSもまた、おそらくキャリアではないかと疑われていたもの。

 グロックのFBには、今後の対応として、トータルUSのスタリオンとしての供用は続けるけれど、配合を希望する牝馬はキャリアではないという証明をグロックに提出するよう求めています。

 なお、トータルUSの父はトーティラスだけど、WFFSの遺伝子はそちらからではないんじゃないかな(同じ父トーティラスのトト・ジュニア、トラファルガーはシロ)。

 ところで、WFFSが温血種の馬の病気である以上、ショー・ジャンパーの生産界でも大いに騒がれていそうなものだけど、今のところ何のウワサも聞かない…不思議。

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