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2018年7月23日 (月)

シームレスなイラストの作り方

 シームレス・パターンというと、継ぎ目のない模様の背景のことで、ひとつあれば上下左右に永遠にペタペタ貼り続けていけるようなやつだけど、水玉やストライプのそれの作り方はたくさんあっても、複雑なイラストのそれはなかなか見つからない。それに、ネットにあるシームレスの作り方はいわば「完成品」の作り方で、パソコンの壁紙とかを自分で作りたい時には重宝だろうけど、「原本」、これさえあれば永遠にどこまでも貼っていけるという「元手」の作り方、それもストックサイトに登録できるベクターファイルの作成法は、ほとんど見当たらなかった。そこで行き当りばったり悪戦苦闘しながら自作してみた時の覚え書き。ただし使用ソフトはインクスケープ。

1.グリッド表示して、ページ枠を自作(もしくはページにスナップをオン)。

 というのは、もとからあるページ枠じゃ、グリッドにピッタリ乗らないから。シームレスにするには継ぎ目同士をキチッと合わせないといけないが、これにはグリッド(追記:ページにスナップならグリッドはいらないから、こちらが楽かも)のスナップ機能が必要になります。で、グリッドに合わせて自分で書いておく(専用レイヤーに書いて、ロックしておくと吉)。もとのページ枠は、自作したのと見間違えやすいので、操作して見えなくしておいたほうが無難。

追記1:「ページにスナップ」を使う場合は、見えるままにしておいてOK。
追記2:枠やページは小さめにしておくと、操作が軽くてよい。後でパターンの検証をする時、重くなりがちなので。

2.(自作した)ページの中に作画。

 描く分にはいつも通り。だが、シームレスにするので、上下左右の枠にかかる部分は必ず互いにつながるよう注意。下を描いたらコピーして上にペースト、左を描いたらコピーして右にペーストしておいて、それから空所を埋めていくように描けばいいかな。それから、枠外にはみ出した部分はそのままで。

3.描き終わったら、PNGにエクスポート。

 SVGだと枠外にはみ出た線ははみ出っ放しでどうしようもないけど、PNGにするとばっさり消えます。「選択したオブジェクトにページを合わせる」で自作ページ枠通りにページをこしらえ、見えるように設定し、そして自作ページ枠は見えないようレイヤーをクローズ。それから「範囲はページ」でPNGにエクスポート。

4.できたPNGを今度はインポートしてトレース→ベクター化。

 PNGに出力したら、それをすぐまたインポート。それから「ビットマップをトレース」でベクターにしてしまう。ちなみに、こうしてトレースしてベクターにすると、手描きっぽくなるので、技としてシームレス作成以外の場でも使えそう^^

5.再び自作枠(もしくはページ)にピッタリおさめ、コピペしながら上下左右をシームレスにつなげる。

 「原本」にするベクターのとなりにそのコピー(別レイヤーに貼って、間違って修正しないようロックをかけ、用済みになったらレイヤーごと削除するのが吉。消しゴムで削除してると非常にフリーズしやすくなる)(追記:選択→デリート/バックスペースキーで消すのがいいかも)をグリッドのスナップ機能(もしくはページにスナップの機能)を使ってピッチリくっつけ、シームレスになるよう原本を修正していきます。グリッドの目盛りは、設定でかなり小さくできます。これでページ枠のジャスト上に、継ぎ目なく繋いでやりましょう。

 原本の左隣にコピーをスナップし、原本の左枠上のベクターを修正したら、コピーをレイヤーごと消去し、修正した原本を再コピーして、別レイヤーに貼り付け、今度は原本の右隣にスナップ&レイヤーロック。そして今度は右枠上のベクターを同様に修正。次いで上下も同じようにシームレスに仕立てていきます。

追記:ページにスナップだと、往々にしてスナップしきれてない時があるので、拡大してよく確認しておきましょう。

6.原本が完成したら、パターン化で検証。

 「オブジェクトをパターンに」で原本をパターン登録し(番号を確認しておきましょう)、別レイヤーに原本よりタテヨコ2倍くらいの四角でも作って、フィルをパターンで埋めてみましょう(登録したパターンが複数あると、いちばん古いのが適用されてしまうので、番号で確認しましょう)。

<注意!ベクターをパターン化すると、オブジェクトに戻した時に、目に見えない枠?幽霊ページ?がいっしょにできます。アウトラインのビューにしたら見えるけど、そのままにしておくといつの間にかグリッド線と間違えてたりするので、すぐに消してしまいましょう。>

 パッと見つながってないようでも、拡大するとつながっていれば大丈夫!つながるはずなのに拡大してもつながってなかったら、JPGに描き出してチェックしてみましょう(PNGは見たまんま描き出される部分が大きいので、詳しいチェックには不向き)。成功だったら原本をパターンからオブジェクトに戻し(幽霊ページは削除しときましょう)、大事に保存しましょう。

 イラレでイラレEPSにする時、ストレイポイント発見のスクリプトをかけたけど、問題ナシでした(ペン描きのトレースの時はあちこち引っかかったんだけど)。きっとチェックに時間がかかると思ってたけど一瞬で終わったし^^

完成品

 パターン化するとこんな感じに。
Path4195
 ぎっしり^^

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