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2018年10月18日 (木)

明るい小川

 バレエ「明るい小川」…もし、昔「ドリフの大爆笑」でバレエをやったとしたら、たぶんこんなふうになったろうと思われるギャグ・バレエ(全体というより二幕目ね)。

 WIKIでの説明ではサッパリなので、あらすじを言うと、ひと昔前のロシア、いやソ連、の片田舎の農場―学校で勉強したコルホーズというやつ―で、収穫祭を開くことになり、その目玉としてモスクワからバレエダンサー、バレリーナ、アコーディオン弾きのトリオが招かれてくる。招いたのは収穫祭の組織委員長みたいな人だけど、これがバレリーナに一目惚れ。ところがそのバレリーナは、委員長の奥さんの同窓生で、昔のバレエ仲間だったので、奥さんの肩を持って、パートナーのダンサーや村人ともどもけしからん浮気夫(と村娘にチョッカイをかけているアコーディオン弾き)に制裁を加えることを決意する…というもの。

 動画ひとつめ。これはバレリーナとダンサーが収穫祭で都会仕込みのダンスを披露して、村人たちにヤンヤの喝采を博するところ。アコーディオン弾きも踊るが、この踊りもすごい…

 動画ふたつめ。実は、けしからんのは浮気夫と好色アコーディオン弾きだけでなく、田舎に別荘を構えていた老夫婦ふたりもそうだった。この二人、年甲斐もなく、それぞれ若いバレリーナとダンサーに懸想して、お互いこっそり逢い引きの約束を取り付けていたのだ。もちろん、これまた制裁の対象にされる。その恐るべき制裁とは?

 老夫はバレリーナに扮したダンサーと、老妻はダンサーに扮したバレリーナと、それぞれだまされてデートさせられる、というもの。…というか、これでは老夫婦でなく、バレエのペアに対する罰だ^^;

 しかも、いかに老眼とはいえ、夫婦が揃いもそろってだまされる、…まあ、お約束だけど^^

 自転車で颯爽と?登場する老夫の珍妙な格好(ブーツ、花、ライフル、帽子)は、何でも女性に好かれそうな格好をと頭をひねった結果。真っ赤なドレスでしゃなりしゃなりとお出ましの老妻は、アコーディオン弾きを追っ払った猛犬がご機嫌で自転車で帰宅するのと遭遇し、その場で気絶する。

 もちろん、上の動画のダンサーとバレリーナは、下の動画中の女装ダンサーと男装バレリーナと同一人物ですよ^^白い衣も気高いバレリーナは、私は見たことがまだないけど「シルフィード(人間の男性に恋をする風の妖精)」を気取っている由です。踊り疲れたら股広げて地べたにしゃがみこみ、老夫の水筒(酒)をひったくって一気にあおるシルフィード^^;

 それにしても、ダンサー(メルクリエフ)もバレリーナ(クリサノワ)も名演技ですな…特にメルクリエフ、男性のときは優美でセクシーでさえあったのに、女装したら歴然たるおっさんだ^^;―この役、他にも王子様役で名高いフィーリンや濃い顔で有名なツィスカリーゼなんかも演じているのだけど、彼らが「男が上手にバレリーナの踊りをやってみせる」のに対し、メルクリエフは「おっさんがバレリーナになったらこうなる」のを実に巧みに演じている。これは子供に見せても大喜びされるだろう。クリサノワも、男役のダンスはカッコいいし、大げさな表情がかわいらしい。

 バレエって、もともとは大衆向けの無言劇から発生したんだろうな〜と思わされました。ゲラゲラ笑えますよ〜^^

 追記。ほんとのシルフィード。スコットランドが舞台だから、男性が例の民族スカート衣装。これを見ると、パクったところがわかって面白い^^

 シルフィードは風の精なので、とらえようとしても手をすり抜けてしまう、という設定。だからパドドゥでも手をつながない。上のおっさんシルフィードもお相手からせいぜい逃げようとしているが、それはもちろん別の理由から。

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