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2018年12月24日 (月)

Bordeaux号の顛末

 昨日、オランダのオンライン雑誌で、KWPNのlicensed stallionのBordeaux号が日本の黒木茜選手に売却された、という記事を読んでびっくりした。
 ボルドー号(12歳)はスポーツ方面じゃまだGPに上がったばかりの新米だけど、スタリオンとして名を馳せていて、相当に人気があるはず。このあいだハンスピーターが新しく調教することになったFerdeaux号(8歳)も、このボルドーの産駒。これより前に日本選手が英国から購買した、もとデュジャルダンの3番か4番手くらいだったバローロ号(12歳)を、スポーツ新聞なんかは「競走馬で言えばディープインパクト級」なんぞとぶち上げていたけれど、それはデュジャルダンの威光に目がくらんでの言。バローロ自体はいい馬ではあろうし、当時の成績も一見素晴らしく見えるけれど、それはだいたい英国内での競技でのもので、欧州の強いライヴァルたちとは相見える前だった。いったい今のドレッサージュ界じゃ、デュジャルダンが乗るというだけで大幅に点数が加算されるのが常で、ましてや英国内での競技とくれば、うんと盛られるのは当然である。…かわいそうなようだけど、英国とデュジャルダンから離れたバローロとか、もう欧州じゃ忘れられてるんじゃないか。一方、ボルドーはスポーツではバローロとおっつかっつかそれ以下であれ、スタリオンとしての名は欧州に鳴り響いている。―そうそう、GPじゃまだバローロに及ばないかもしれないが、ヤング・スタリオンの競技会じゃ入賞したり優勝したりしているから、まんざらその方面の才能も乏しいとは言い切れない(なお、当時の調教をつけているのも、欧州一流のトレーナー揃い)。
 チャーマーとかブルーホース・ザックとか、一流のスタリオンがスポーツのリングに進出してくるのは昨今珍しくないし、そうしたスタリオンが高齢になると去勢されてスポーツ専用にされる例さえある。ドレッサージュの世界では、冷凍保存精液の使用がOKだから、そういうこともできるのだろう。が、12歳という若さで、欧州の一流スタリオンが、よりによって日本に「購買」されるとはちょっと意外すぎだな…と思ったわけ。と思ってたら、今日になって、ユーロドレッサージュに「ボルドーは1年間日本選手にリースされる」という記事が出ていた、うん、やっぱりそうだろうな。ハイレベルの日本選手のほとんどはそうだと思うけど、黒木選手もオランダで修行しているから、ここでボルドーに乗るわけで、日本に連れ帰るわけではない。連れ帰られるレベルの馬ではない、たぶん。
 リースは1年だけど、もう1年延長できる契約をしているそうで、これはもちろん東京オリンピックを睨んでのもの。

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